- スポーツライター・小宮良之のブログ - ADMIN
2009.10.31 Sat 06:51
長旅&時差ボケ
これほど更新が滞ったのは、初めてかも。
3週間ほど、スペイン、ポルトガルをまわってきました。
東京→サンセバスチャン→スビエタ→サンセバスチャン→オビエド→ラングレオ→トゥイージャ→ラングレオ→ヒホン→ビルバオ→リスボン→マデイラ→バルセロナ→東京
長かった。濃密だった。

スペインでの取材に関しては、今週木曜に発売したNumber740号「スペインを極める」でご覧下さいませ。
「シャビ・アロンソを育てた気高きバスク魂」
「ビジャの原点を求めて」
ポルトガルでは、ある日本人フットボーラーのノンフィクションを書く予定で取材してきました。こちらはこれからさらに取材を重ね。

そんなわけで、身体がヨーロッパ仕様になっており、酷い時差ボケに悩まされています・・。

旅での出来事を箇条書きにもろもろ書くと。こんなんなります。

  • サンセバスチャンのピンチョは相変わらずおいしかったが、夕食のメニューは内蔵を傷つけるほどしょっぱかった。隠密に命を狙われているのでは、と周囲をうかがう。

  • スビエタではシャビ・アロンソの育ての親と言うべき人物の紹介で、会員限定の“美食会”に招待された。カマだけを集めてオリーブオイルたっぷりで炒める豪快な料理をバスク伝統のシードルで呑んだ。おいしんぼ。

  • オビエドではアストゥーリアス煮込みを食べた。ベーコンやソーセージなどをポテトなどの野菜でごった煮。ガツガツ食べ過ぎた。ビジャも好きだったらしい(厳密にはこれの傍系料理らしいが)。

  • ヒホンではたくさん歩いた末、ウナギの稚魚を100匹ぐらい食べた。蒲焼きにできなくてゴメンね。

  • ビルバオ、洋食に飽いて中華へ。サンマメススタジアムの近く。ありがとう、中国人の皆さん、と必ず思う、欧州の旅。

  • マデイラ、ブラジル料理を食べに行った。串焼き肉が延々と出てきて、断ればいいことを知らず、危うく一生肉を食べ続けるところだった。

  • バルセロナ、以前住んでいた家の近くにある行きつけの中華へ。ラーメン&餃子が食える、貴重なお店。これだけ洋食を食っておきながら、やっぱりアジアだと望郷の思いに。都合がいい。

おっと、食の探訪取材みたいな感じですが。きっちり人との出会いにも恵まれた旅でした。

  • 元スペイン代表、デペドロと談笑し、ペロタに誘われたり。離婚裁判で生活が苦しいらしいが、左足クロスはきっと状況を打開するだろう。

  • ワールドサッカーダイジェストでおなじみのヘスス・スアレス親父は、往復7時間の道のりを深夜に着いて昼に戻るという旅程で来てくれた。ありがとね。

  • ルーマニア2部でプレーしていたという日本人青年に会った。冷製パスタをご馳走になり、おいしかったが、細麺の方が冷製には合う。

  • バルセロナでは旧知のジャーナリストと深夜のタパスを。明日早朝からの取材があるというのに連れ回してごめんなさい。


まあ、書いても書き足りないので、まずは、スペインでの取材の模様を。
Numberにて。。。
こちらは真剣なルポです、はい。

Sports Graphic Number 2009年 11/12号Sports Graphic Number
2009年 11/12号


日々徒然 | CM(1) | TB(0) | PAGETOP↑
2009.10.08 Thu 12:44
夏休み
遅い夏休みとばかり、しばらく八重山に行ってきました。
ご飯がおいしく、空気が綺麗で、海は澄んでいて。くつろぎました〜。
黒島は「人間より牛が多い」と言われる離島ですが、そんな島をチャリンコで流すのはとっても気持ちよかった!
癒しの空間、とは言い古されている表現だけど、なるほど心和む島でした。
泳げないけど、シュノーケリングは楽しいサー、ってな感じで。
台風の影響で鳩間島には行けずで、石垣島で過ごすことになったけど、石垣牛やグルクンの唐揚げをたらふく食べたり、鍾乳洞や展望台に行ったり、花も団子も満喫しました。
ぼ〜っとなるのもいい。
頭の中がふやけた。肌が焦げた。台風が過ぎた。
そして日常が始まった。
キーボードを叩きながら、斉藤和義のニューアルバム「月が昇れば」を聴く。島は月明かりが美しかったな、と意識がぼんやりと飛んだ。
夢から醒めるかな。

hibiscus.jpg
日々徒然 | CM(0) | TB(0) | PAGETOP↑
2009.09.22 Tue 21:40
Number737号「南米、サッカー大国の宿命」
「極東からのメッセージ」と言う原稿を執筆しました。
ブラジル人Jリーガーからのセレソンへの手紙。
ジャーン、アジエルという湘南コンビは妙に息が合っていて、スペイン語を織り交ぜたインタビューは楽しかったです。インタビュー中、本当に綺麗な虹が出て。彼らに幸あれ。
柏フランサは話術もファンタジスタでした。個人的に、最も客を呼べるJリーガーだと思っており、そのプレーが奇想天外最高のエンターテイメントであることは重々知っていましたが、人間的にも魅力的で。胸にぐっと来る言葉、思わず場が和む言葉、それらを独特の間合いで投げてくるのです。
インタビュアーの醍醐味。
楽しかった。
そんなNumber、是非ご覧下さいまし。

Sports Graphic Number 2009年 10/1号Sports Graphic Number
2009年 10/1号

お知らせ | CM(0) | TB(0) | PAGETOP↑
2009.09.12 Sat 13:15
久々に読書感想文
「邂逅の森」熊谷達也著を読了しました。
友人の編集者に薦められ、読み始めたんだけど、思いの外、ぐいぐいと作品世界に引き込まれていきました。
活字が視覚的映像よりも鮮烈で、同じくものを書くという立場としては、到底辿り着けないと言う畏怖と身の毛もよだつ嫉妬を感じました。
一言で言えばまたぎの男の話なんだけど、その臨場感が素晴らしい。雪山の中に立ち、獣の体臭をかいているような気分になりました。
またぎという山を崇拝して生きてきた者たちが、時代のうねりに翻弄されていく様もが生々しく真に迫り、心を震わせます。文枝、イクという女性たちもなまめかしくも清楚で逞しく。
人間と自然、一大巨編です。
ラストシーン、熊との凄絶な戦いの描写は凄まじかった。
オススメです。

そういえば、僕は中1年頃まで、動物に執拗な興味を持っていました。
小6までで大学ノートにびっしりとメモやイラストを自分で書き取り、どんなときも持ち歩いていました。
ノートは10冊以上。野毛山動物園にも写真を撮りにいったり。今思えば小学生にして取材をしていたわけで、すでに今の仕事の原点的なことをしていたのかもしれません。
でも、そんなんだから、周囲からはかなり変人扱いでした。
だって、授業の合間も惜しむように動物ノートの余白を埋めているんですから。怖いですよ、そんな小学生。
「コミヤくんはどうしてみんなと遊ばないのか?」と言う学級裁判で糾弾されたこともあります。
小4で、僕はすでに集団生活はできないのだと、悟りました。
協調性にはいつも×が付いていました。
僕は本気で動物博士になろうと思っていたのだと思います。たしか卒業文集の夢にもそう書いた覚えがあります。
でも、何をキッカケにしてそのようになったのか覚えていないのです。
あやふやな記憶の糸を辿ると、当時はまだ近所の山にも蛇やら狸やらが出没し、そういう野生動物の得体の知れなさに興味を持ったんだと思います。
獣の正体というか。山とは言えない藪にはいるだけでドキドキしました。
その興奮が僕の動物好きを促したのかも知れません。
で、ある日、たぶん小5くらいの頃、動物園を”取材”していた頃、飼育員のおじさん(今考えればお兄さん?)に話を聞いたんです。何を聞いたか、詳細は覚えてないんだけど。
その時、子供心になんか違うな、と思ったんです。
なんか、その人が象のうんこを掃除するのが大事な仕事で、みたいなことをいっていて。
獣の神秘じゃなくて、象のうんこ?
もちろん、飼育員の人は野生動物を簡単に目にできない子供たちのために、日々頑張っている尊敬すべき人たちだと今は理解できます。
でも子供だった僕は、”そういうことがやりたいんじゃない”と急に気持ちが醒めました。
まあ、僕はその程度の動物好きだったのでしょう。

同じ頃、可愛がっていた黒いウサギが死んじゃいました。
僕は自分で覚えていないくらい、泣いていたそうです。近所の人が心配するくらい。
「動物は一生飼わない」と心に決め、今も飼っていません。
僕は、クロ(そう呼んでました)から獣である権利を奪ったのだと思いました。それはやっちゃいけないことなんじゃないかと。
別にペット愛好家はそれでいいし、動物園は必要だし、でも自分はそう思いました。
そんなことが連続して起こり、ノートを書く手は止まりがちになったのです。ばからしく思えてきました。それに小5くらいから、サッカーを始めたことでクラスに友達もでき、なんだか知らないが女の子にまで人気が出て、もう僕は浅はかなるがままに浮かれてしまい・・・小6の辺り、それは自分にとって、自分が人間であることの邂逅だったのでしょう。きっと。

そんなわけで、どんなわけで?邂逅の森、改めてオススメです。

邂逅の森邂逅の森 (文春文庫)
熊谷 達也





本の紹介 | CM(1) | TB(0) | PAGETOP↑
2009.09.06 Sun 11:53
オランダ対日本
日本での取材を選択し、オランダには飛んでいないのでうかつなことは言えないけど。
オランダ戦、岡田ジャパンは酷かった。
90分間、走り続けられるわけがない。あれだけ腰が引けたサッカーをすれば、相手を焦らさせることはできるだろう。けど、いつかはやられる。そして一度やられたらもう立ち直れないです。
90分の勝負でいかに勝利するのか、と言うゲームデザインは感じられず、ただ走り回り、守りきる、と言う姿を見せられ続け、最後におきまりのように失点する、うなだれる選手たちの姿は惨めだ。
フットボールゲームの原則である得点を奪って勝つという原則を無視しているわけで、そんなんだから、岡田ジャパンは人気がないンじゃないか、と思う。つまらない、夢もない。
森本が入ろうが、本田が頑張ろうと、指揮官が走ること、ボールを回すこと、守ることに執着しているようだと、彼らももがくだけだろう。
「この監督のチームデザインが見えない。走るだけで勝とうとしているなんてあまりに無謀だ」
SportivaやNumberでの取材した外国人監督や名物記者は口々に言いました。
スタンドで見ていたら、不快な気分になっただろうから、良かったようななんなのか。
それにしても、ベスト4とか、いい加減口にしないで欲しい。新興アジアでもぎりぎりベスト4なんだから。
やたらと高すぎる目標設定と逃げ腰での総力戦思想・・・。
こんな代表では、悲しいぜよ。
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