- スポーツライター・小宮良之のブログ - ADMIN
2008.09.08 Mon 17:40
アヒルと鴨のコインロッカーと読書
「アヒルと鴨のコインロッカー」、をDVDで見ました。
井坂幸太郎さんの小説が原作。
「引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は―たった一冊の広辞苑!?」
 と言う物語説明があったんだけど、見ないと伝わりにくいというか。早い話が、かなり切ないラブストーリーで秀作です。序盤のゆるい雰囲気から一転、気がつくと一気に引き込まれていきました。それにしても、松田龍平という役者さんはとんでもない存在感がありますね。それと、ブータンのことがちょっぴり知りたくなります。

僕は異邦人(外国に身を置く日本人)や日本における外国人が登場人物になっている物語が好きです。
日本人とは、なんなのか。
欧州で暮らしていると、否応なく考えさせられたことも・・・その意味ではアヒルでもブータン人が登場するのですが、先日まで読んでいた梁 石日さん著の「断層海流」、その続編の「異邦人の夜」も読み応えがありました。
フィリピンから出稼ぎで来日した娼婦と日本で成功した在日韓国人の物語。二人を相容れない日本。いつしか残酷な運命が襲いかかると言うお話。
でも著者の表現力なのか、人間の暗部をとことん描きながらも同時にその逞しさも感じさせ、良作でした。

思えば、取材対象として魅力を感じるアスリートも何となく異国で戦った経験があったり、日本でもがいたりしているような。抗えない何かに向かっていく姿は強烈なエネルギーを放つものなんですよね。






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2008.08.07 Thu 21:07
徒然なるままに。
ここ数年読んだ中で、これほど笑えて、しかもほろっと来る小説はなかった・・・。
思わず電車で吹き出しそうになったり、涙がこぼれそうになったり。脱帽です。
人を食ったような精神科医と患者たちを中心に織りなす人間ドラマ。イン・ザ・プールの続編なんですが、これは小説にアレルギーのある人でもはまるはず。
それにしても、作家の奥田さん、凄いですね。観察力が鋭いんでしょうけど、人間と情景描写が目に浮かぶようで、やりとりは読み手の先手先手を行くので、物語に引きずり込まれていきます。
そして引き続き、同じく奥田さんのサウスバウンドと司馬遼太郎さんの義経を同時に。

空中ブランコ空中ブランコ
奥田 英朗

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2008.03.05 Wed 20:00
一冊書くのは大変だけど、読むと1日。
劇団ひとりさん著の「陰日向に咲く」と宮部みゆきさん著の「誰か」を読了。
「陰日向」の方は、エンターテイメント小説。あまり本を読まない人でも楽しめる内容です。
お芝居の脚本的な感じで、テンポは悪くないです。
別に文学性の高さは感じないけど、お笑い芸人はやっぱり頭の回転は夜陰だな、とか思っちゃいました。
「誰か」は宮部作品をほとんど読破しているファンとしては70点。中盤で一山欲しかった。まあ、ラストに向けての高揚感はもう頭が下がる思いで、とても楽しめます。
ある秘密が電話で告白されるんですが、そのシーンは妙に納得できました。インタビューでも、心の内は電話で明かしてもらったことがあり、その方が僕も冷静に対応できたというか。

次の読書はお気に入り、辻仁成さんの「オキーフの恋人 オズワルドの記憶」と池波正太郎さんの「真田太平記」全12巻と山崎豊子さんの「白い巨塔」を片っ端から。
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2008.01.17 Thu 22:06
目を見て嘘をつけ
先日、三軒茶屋のシアタートラムで、劇団「KAKUTA」の「目を見て嘘をつけ」を観覧してきました。
「うそ」を軸に、お話が展開していきます。真実とは何なのか、ふと考えさせられる人間劇。
本流ではないのですが、漫画家とそのマネージャーのやりとりが軽妙で楽しめました。とりわけ、女マネージャーはいいキャラしてた。
ミーハー的な驚きは、名作アニメ「北斗の拳」でラオウの声優をしていた内海賢二さんを見れたということ。
「我が生涯に一片の悔いなし」
漫画界に残る名台詞はもちろん、劇中ではありませんでした。
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2007.12.29 Sat 19:30
心のこもったダンスは芸術と言っても過言ではないのだ。
「フラガール」を鑑賞しました。

昭和40年、北国。閉鎖の迫る炭鉱のまちを救うため、「ハワイアンセンターを作ろう!」と起死回生のプロジェクトが持ち上がる。目玉となるのはフラダンスショーだった。
しかし、誰も見たことがないフラダンスを炭鉱娘に教えるため東京からやってきたダンサーは失意の中にあり、その上、炭坑一筋に生きてきた人々の反発が起こり・・・。
生きるためにひたむきに踊る少女たちの情熱は人々の胸に届くのか。
蒼井優はやっぱり凄い。松雪さんも凄いですが。
ラストは怒濤の感動を呼び起こすことに。。。

今週、鑑賞したDVDの中では一番心に残る(残したい)作品でした。
「涙そうそう」「武士の一分」はどちらも悪くなかったけど、主演俳優の印象ばかりが強く残念。
「私の頭の中の消しゴム」「解夏」は作品性はとても高かったです。
「どろろ」「7月24日通りのクリスマス」はなんというか時間のあるときに。
それにしても、今週は随分と映画を見たな・・・。

フラガールフラガール スタンダード・エディション

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