- スポーツライター・小宮良之のブログ -
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2009.09.22 Tue 21:40
Number737号「南米、サッカー大国の宿命」
「極東からのメッセージ」と言う原稿を執筆しました。
ブラジル人Jリーガーからのセレソンへの手紙。
ジャーン、アジエルという湘南コンビは妙に息が合っていて、スペイン語を織り交ぜたインタビューは楽しかったです。インタビュー中、本当に綺麗な虹が出て。彼らに幸あれ。
柏フランサは話術もファンタジスタでした。個人的に、最も客を呼べるJリーガーだと思っており、そのプレーが奇想天外最高のエンターテイメントであることは重々知っていましたが、人間的にも魅力的で。胸にぐっと来る言葉、思わず場が和む言葉、それらを独特の間合いで投げてくるのです。
インタビュアーの醍醐味。
楽しかった。
そんなNumber、是非ご覧下さいまし。

Sports Graphic Number 2009年 10/1号Sports Graphic Number
2009年 10/1号

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2009.09.12 Sat 13:15
久々に読書感想文
「邂逅の森」熊谷達也著を読了しました。
友人の編集者に薦められ、読み始めたんだけど、思いの外、ぐいぐいと作品世界に引き込まれていきました。
活字が視覚的映像よりも鮮烈で、同じくものを書くという立場としては、到底辿り着けないと言う畏怖と身の毛もよだつ嫉妬を感じました。
一言で言えばまたぎの男の話なんだけど、その臨場感が素晴らしい。雪山の中に立ち、獣の体臭をかいているような気分になりました。
またぎという山を崇拝して生きてきた者たちが、時代のうねりに翻弄されていく様もが生々しく真に迫り、心を震わせます。文枝、イクという女性たちもなまめかしくも清楚で逞しく。
人間と自然、一大巨編です。
ラストシーン、熊との凄絶な戦いの描写は凄まじかった。
オススメです。

そういえば、僕は中1年頃まで、動物に執拗な興味を持っていました。
小6までで大学ノートにびっしりとメモやイラストを自分で書き取り、どんなときも持ち歩いていました。
ノートは10冊以上。野毛山動物園にも写真を撮りにいったり。今思えば小学生にして取材をしていたわけで、すでに今の仕事の原点的なことをしていたのかもしれません。
でも、そんなんだから、周囲からはかなり変人扱いでした。
だって、授業の合間も惜しむように動物ノートの余白を埋めているんですから。怖いですよ、そんな小学生。
「コミヤくんはどうしてみんなと遊ばないのか?」と言う学級裁判で糾弾されたこともあります。
小4で、僕はすでに集団生活はできないのだと、悟りました。
協調性にはいつも×が付いていました。
僕は本気で動物博士になろうと思っていたのだと思います。たしか卒業文集の夢にもそう書いた覚えがあります。
でも、何をキッカケにしてそのようになったのか覚えていないのです。
あやふやな記憶の糸を辿ると、当時はまだ近所の山にも蛇やら狸やらが出没し、そういう野生動物の得体の知れなさに興味を持ったんだと思います。
獣の正体というか。山とは言えない藪にはいるだけでドキドキしました。
その興奮が僕の動物好きを促したのかも知れません。
で、ある日、たぶん小5くらいの頃、動物園を”取材”していた頃、飼育員のおじさん(今考えればお兄さん?)に話を聞いたんです。何を聞いたか、詳細は覚えてないんだけど。
その時、子供心になんか違うな、と思ったんです。
なんか、その人が象のうんこを掃除するのが大事な仕事で、みたいなことをいっていて。
獣の神秘じゃなくて、象のうんこ?
もちろん、飼育員の人は野生動物を簡単に目にできない子供たちのために、日々頑張っている尊敬すべき人たちだと今は理解できます。
でも子供だった僕は、”そういうことがやりたいんじゃない”と急に気持ちが醒めました。
まあ、僕はその程度の動物好きだったのでしょう。

同じ頃、可愛がっていた黒いウサギが死んじゃいました。
僕は自分で覚えていないくらい、泣いていたそうです。近所の人が心配するくらい。
「動物は一生飼わない」と心に決め、今も飼っていません。
僕は、クロ(そう呼んでました)から獣である権利を奪ったのだと思いました。それはやっちゃいけないことなんじゃないかと。
別にペット愛好家はそれでいいし、動物園は必要だし、でも自分はそう思いました。
そんなことが連続して起こり、ノートを書く手は止まりがちになったのです。ばからしく思えてきました。それに小5くらいから、サッカーを始めたことでクラスに友達もでき、なんだか知らないが女の子にまで人気が出て、もう僕は浅はかなるがままに浮かれてしまい・・・小6の辺り、それは自分にとって、自分が人間であることの邂逅だったのでしょう。きっと。

そんなわけで、どんなわけで?邂逅の森、改めてオススメです。

邂逅の森邂逅の森 (文春文庫)
熊谷 達也





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2009.09.06 Sun 11:53
オランダ対日本
日本での取材を選択し、オランダには飛んでいないのでうかつなことは言えないけど。
オランダ戦、岡田ジャパンは酷かった。
90分間、走り続けられるわけがない。あれだけ腰が引けたサッカーをすれば、相手を焦らさせることはできるだろう。けど、いつかはやられる。そして一度やられたらもう立ち直れないです。
90分の勝負でいかに勝利するのか、と言うゲームデザインは感じられず、ただ走り回り、守りきる、と言う姿を見せられ続け、最後におきまりのように失点する、うなだれる選手たちの姿は惨めだ。
フットボールゲームの原則である得点を奪って勝つという原則を無視しているわけで、そんなんだから、岡田ジャパンは人気がないンじゃないか、と思う。つまらない、夢もない。
森本が入ろうが、本田が頑張ろうと、指揮官が走ること、ボールを回すこと、守ることに執着しているようだと、彼らももがくだけだろう。
「この監督のチームデザインが見えない。走るだけで勝とうとしているなんてあまりに無謀だ」
SportivaやNumberでの取材した外国人監督や名物記者は口々に言いました。
スタンドで見ていたら、不快な気分になっただろうから、良かったようななんなのか。
それにしても、ベスト4とか、いい加減口にしないで欲しい。新興アジアでもぎりぎりベスト4なんだから。
やたらと高すぎる目標設定と逃げ腰での総力戦思想・・・。
こんな代表では、悲しいぜよ。
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2009.09.05 Sat 00:21
Sportiva連載第9回「ドロップアウト」藤田俊哉
ドロップアウト連載がアップされました。是非ご覧下さいませ。
http://sportiva.shueisha.co.jp/dropout/index.html
俊哉さん、選手としてはかなり久しぶりの年上選手の取材になりました。
Jリーグではゴンさん、カズさんしか年上がほかにいなくなった。光陰矢のごとし、です。
だから、と言うわけではないですけど、俊哉さんにはいつまでも現役でいて欲しい。
今回の取材で改めてそう思いました。非常に懐の深い方で、サッカーを深く愛している人物なんです。取材はおかげさまで充実しました。
家族のかたや友人たちと一緒に阿蘇のカルデラも電車旅行する厚かましさにも、とても鷹揚に接していただき・・・取材者冥利に尽きます。
そんなわけで、数十日にわたり密着したノンフィクション、是非。


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