- スポーツライター・小宮良之のブログ -
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2008.03.03 Mon 23:39
la vida es una rueda que nunca frena
今日はへこんだ。
久しぶりにうちひしがれた。忘れていた感覚。
でも、たまには最低の気分になるのも悪くない。
と思うことにした。

おかげで小学校6年生の頃を思い出した。

僕はサッカー部に入っていた。キャプテン翼の影響で8,90人は部員のいたサッカークラブ。僕はそのAチームでプレーして鼻高々だった。それまで勉強をしても、運動をしても何をやっても、普通かそれ以下だったのに、サッカーではなぜか評価されたのだ。
コーチの一人は学校の先生なのに漫画を読み、煙草を吸い、親たちからの評判は悪かったけど、僕に言ってくれた。
「おまえ、フェイント上手いな」
それで左足に重心をかける練習ばかりした。
すべてが楽しかった。
ボールを弾く感覚。
ゴールネットが揺れるときのふわりとした感触。
だらしなく、辛抱強くもない僕が、サッカーの朝練は勇んでいっていた。

でもある日、センターフォワードを任された僕はセンターサークルの辺りのハイボール、ヘディングするようなたまをひょいとよけてしまった。花形ポジションをやらせてもらって奢っていたのか。もともと右ウィングなんだから勘弁してよ、と思っていたような気もするが。何でそんなことをしたのかもう思い出せない。
でも、恐る恐るベンチを見たら監督が怒っていた。
試合後のミーティングで「もうおまえは上のチームにはいなくていい」と、嫌そうな顔で言われた。
とんでもないことをしてしまったんだ、と思った。
目の前が真っ暗になる、と言う慣用句はたぶん適切に当てはまったと思う。
大袈裟ではなく、世界が終わったような気がした。
人前で泣いたのは、たぶん初めてだった。隣にクラスで一番人気なのにサッカー部という女の子がいて、ぎょっとしたような気の毒なような目で見ていたけど、もうわんわんと泣いた。
格好いいとか悪いとか。関係なかった。
自分が許せなかった。
時間を巻き戻したいと思ったけど、そんなことはもちろんできなかった。

それは忘れかけていた風景で。
でも今日、強烈に思い出した。
だから自信をえぐり取られた今日も、悪くなかったと思う。
「人生はブレーキの利かない車輪のようなものだから」。スペインの詩にあるみたいに。
人生は続く。
僕はサッカーに関わる人々の物語を書いていて、それは過去と強くつながっている。
そして今日はこれからにつながる。

la vida sigue.




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