- スポーツライター・小宮良之のブログ -
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2008.08.20 Wed 00:29
PRIDEはなくなったけれども。
 -将来は?
 「オリンピックで金メダルを取って、『PRIDE』に行きます」
 -ところで、彼女はいるの?
 「いません。今は興味ないです。強くなれば寄って来るんで(笑)」
 -それこそ、PRIDEにいってから?
 「そうです!」
 4年前、彼はそう言い放った。
 名門、国士舘高校柔道部、100kg級で大将だった彼はたしかに期待された柔道選手だったが、金メダルを取るという発言は本気に受け取るにはあまりに無邪気過ぎた。
 僕は半ば冗談として受け取った。
 しかし今、その高校生は北京で見事に金メダルを手にしている。有言実行という表現は陳腐か。
 100kg超級の金メダリストに輝いた石井彗くん、彼の生き方は興味深い。

 おそらく、金メダルの道程は生半可なものではなかったろう。
 と言うのも、彼の柔道は日本では邪道のように言われることもしばしばだった。彼は国際ルールを強く意識、仕掛けていると見せかけながらポイントを稼ぎ、相手が焦って出てきたところを狙ってつけいる戦法を採った。世界で勝つための柔道。積極的に攻め、鮮やかな一本柔道が尊ばれる日本で、彼は異端なる存在だった。
 石井くんは重圧に耐えて己の柔道を貫いた。国技の柔道を自分流に戦うことの難しさを感じていたはずだ。全日本選手権で優勝して北京行きを決めたが、優勝したにもかかわらず解説者から非難され、本人も不甲斐なさなのか人の目も構わず涙に暮れた。そして北京では日本男子柔道選手たちがメダルの期待を背負いながら相次いで倒れていく中、彼はその戦い方に殉じ、勝利を収めたのである。
「強くなりたい」と願った彼は一徹だった。
 にもかかわらず、彼の面白いところはそんな頑固な柔道をしながらも、陽気なお調子者のキャラクターが消えないところにある。今大会でも「五輪のプレッシャーなんか斎藤先生のプレッシャーに比べたら屁の突っ張りにもなりません」と暢気に言ってしまう。
 なんというか、かわいげがあるのだ。
 そういえば、石井くん、冒頭の記事が掲載された後、先生方から大目玉を食らったらしい。
「なに調子に乗っているんだ!」と。
 ひょっとすると、今頃も、言われていたりして。
 残念ながらプライドという団体は消えてしまいましたが、天下のお調子者の次なる展開はどうなるのでしょう?

 
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2008.08.20 15:39 | posted by きよみ | URL | EDIT |

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