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2013.12.12 Thu 09:36
新刊「グロリアス・デイズ ~終わりなきサッカー人生」
新刊『グロリアス・デイズ ~終わりなきサッカー人生』(集英社)が12月13日に発売されます。

「アンチ・ドロップアウト」シリーズの三部作完結、webから大幅加筆し、さらに書き下ろしもあわせて9人の選手の物語が収録されています。

豊田陽平。J2時代からの取材、前作『フットボール・ラブ』に続いての登場になります。「群れない」という部分で、ストライカーらしい。それは自己責任の強さと自信のなせる業でしょうか。ザックJAPANでの経験で、男はさらに習熟しました。そして彼には"小さなゴールの神様”が味方についており・・・書き下ろし作品です。

中山悟志。西野朗監督が率いたガンバ大阪において最も期待されたセンターフォワードの一人でした。02年アジア大会では南ア杯の大久保嘉人、松井大輔を従えるCFとして得点王。浪速のゴンの異名で親しまれていました。強面だが、気さくで穏和で礼節の人。義侠心にも富み、V・ファーレン長崎のJリーグ昇格のため、終盤の数試合を肋骨が折れた状態で(周囲には隠し)戦っていました。そんな男が抱えた葛藤、懊悩、そして今の彼とは。

小林大悟。人懐こく、コミュニケーションに怯えが見えず、好奇心が旺盛な青年であり、なぜ海外へ進出したのか、腑に落ちました。プレーの美しさへの追求も、際立っていて、一方で清商の10番らしく、勝負へのこだわりも強く。その開拓精神とサッカーを追求する様を描きました。サッカー王国静岡の名門エスパルスの10番として輝く姿も見たかったですが、大前ら有望な若手選手に与えた影響は少なくありません。

坂田大輔。顔とプレースタイルは荒々しく、直感的で野性的で比例する部分はありましたが、性格は穏やかで淡々ととらえどころがない。取材する中で、着火点がどこにあるのか、探り当てるのが楽しかったです。ワールドユース得点王のその後の旅を辿ります。横浜Fマリノスにおいて彼が味わった転機とは。その”もし”に想像が広がります。スピードとは、アテネ五輪世代の境遇、ギリシャ挑戦、アビスパでやるべきことそして。

水沼宏太。過去の連載取材選手の中では最年少。逡巡もありました。しかし名門マリノスから離れ、捲土重来を誓う若者の姿を描きたいと強く感じました。何より、二世という"十字架”をいかに背負っているのか、迫ってみたかったのです。影を作らない明るさが彼を支えていました。彼に関しては、お父さんの貴史さんにも取材し、父と子の交流が選手としての力になっていることがひしひしと伝わってきました。血の強さというのか、おそらく、泥を啜っているときにこそ、力を身につけられる。それは異能と言えるでしょう。

水野晃樹。セルティックへの挑戦、その選択、激闘、そして回顧は、一人のプロサッカー選手の真に迫ります。北嶋秀朗、小林祐三、城福浩監督らの証言の中で、浮かび上がる水野の肖像とは。そしてヴァンフォーレ甲府は、目標としていたJ1残留を達成しています。

藤本主税。プロサッカー選手とは何か、を生き様が教えてくれます。藤本主税のサッカーに対する向きあい方は、真正直で執拗で、それは彼の流儀なのでしょう。藤本のような選手がいたから、大宮アルディージャはJ2降格を免れ、地力をつけてきたし、新体制になるロアッソ熊本でも、彼は後輩たちに"サッカー道"を伝導しています。

小澤英明。彼と出会ったのは2006年、スペイン、カステジョンでした。その出会いが、そもそもシリーズの出発点だったかも知れません。その凄烈な生き様は人気漫画「1/11」でモチーフにもなっています。彼がアルビレックス新潟で何を求めて闘っていのか?そして、何故に鹿島アントラーズが無敵の強さを誇った時代があったのか。プロサッカー選手とは。

北嶋秀朗。「ミスターレイソル」と言われた男の苦闘と決断、そして開眼。インタビュアーとしての自分の仕事は、目の前の選手と”斬り結ぶ”ことで成立しています。北嶋秀朗との”斬り合い”は後悔のない痛快なもので、胸を熱くしながら書き上げた作品です。


あとがきは、<松田直樹とは何者だったのか>というエッセイです。彼がいかに仲間を思い、ボールを蹴っていたのか。アンチ・ドロップアウト三部作の最後を締めくくります。

オビのコメントをいただいたのは、松本清張賞候補作「ノーバディノウズ」などで知られる小説家、本城雅人さんです。これはとても光栄なこと。

敗れざる男たちの短編集、ぜひご贔屓に。

グロリアス・デイズ 終わりなきサッカー人生グロリアス・デイズ ~終わりなきサッカー人生
(集英社)

小宮 良之


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